
開業支援
開業支援
歯科大学を卒業し歯科医師国家試験にも合格すると一通り臨床をマスターするために勤務医として歯科治療技術の習得に励まれますね。勤務医を概ね3年から5年経験してくると「そろそろ一人で治療ができるかな?」と思うのも無理はないかもしれません。
二つの選択肢のうち選択1を考えた方、その一番の動機(根拠)は何でしょうか?単に“出来るから”という動機付けだけでは歯科医院の独立開業は難しいと言えます。
ではどのようなピースが揃えば開業が出来るのでしょうか?簡単に図にしてみました。
「独立開業・経営・維持」をするには計7つの要件についてしっかりと理解・修得が必要となるのが図にて読み取れるかと思います。この7項目、極端な言い方になりますが1つでも欠けていますと独立開業は見送った方が賢明かもしれません。
「そんなことを言われても…これら全ての項目をクリアに出来ないと開業できないなんて…」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そこで少し見方を変えてみましょう。それは7項目すべてを開業しようとする歯科医師一人でクリアにするのではなくて“役割の分担”をするという方法があります。
“役割の分担”の一例を表にしたのが次のものです。
項目 | 役割者 |
---|---|
Ⓐ治療の精度→治療の良し悪しに関する | 院長・歯科医師 |
Ⓑスタッフ管理→スタッフ雇用に関する | 院長・事業主・事務方 |
Ⓒ患者信頼構築→患者とやり取りに関して | 院長・スタッフ |
Ⓓ治療技術向上→研究・勉強・講習受講に関して | 院長・スタッフ |
Ⓔ医療関係業者→診療所維持に関して | 院長・スタッフ |
Ⓕ保険診療制度の理解→保険請求の方法に関して | 院長・衛生士・事務方 |
Ⓖお金(マネジメント)→診療所運営に関して | 院長・親族・税理士 |
表中の通り、全ての項目に“院長”が入っていますがその他“スタッフ”もその役割の一部を担うことができるということが理解できるかと思います。つまりこれら7項目について全てを院長が「独り」で仕切ってしまうのではなく、各所適材適所にて“役割を分担”することにより一層の安定維持が図られる、そのような要件を満たすことができるよう独立開業の前に準備をしておくことが開業後の診療所の安定に繋がると言うことができます。
一つの小さなコミュニティーである歯科診療所、この診療所を“船長”である院長と船を動かす“船員”であるスタッフにそれぞれの役割分担を明確にし、相互に信頼関係を築くそういった診療所が出来れば、独立開業をしようとする歯科医師にとってはこの上なく安心ですね。