
人事相談
人事相談
診療所を経営するに当たって多くの院長が悩みの種となるものに“人(スタッフ)”が挙げられる。その悩みは大きく分けて二つのものがある。
何故スタッフの応募が無いのでしょうか?
確かに求人募集媒体を見てみると多くの診療所が求人募集を掲載していますね。当然求職者は多くの求人募集の中から選択をして見学・面接に応じるのですが、応募が無いとなるとその診療所に魅力がないということが理由なのでしょうか?給与条件等は地域差はあるもののそんなに大きく差がある訳ではないのですが…
求職者はおそらく応募をする前にホームページ等で診療所の雰囲気等を事前に確認していると言われています。ホームページを見て「何となく雰囲気が良くなさそう」と思われてしまうと求職者からの連絡は来ないですよね。
→解決は悩み2の後
折角雇い入れているスタッフ。関係が何事もなく良好であれば問題はないのですが、多くの院長は「自分の考えていたように仕事上動いてくれないなぁ」「周りの診療所に合わせたとは言え支払う給料意外と高いよなぁ」等と思ってしまっているようです。
これに対し雇われた側のスタッフも「あれ?始めに言われていた雇用条件とは違うぞ」「時と場合によって院長、違うことを言っているぞ」「院長、余り動かないね」等とこれまた悩みを抱えているのもよく聞くお話です。
この両者の関係、如何にすればよいのか?
⇒鉄板手段⇒院長とスタッフが正直に“向き合う”ことです。
ではそれぞれどのように向き合えばよいのでしょうか?お互いに良いことも悪いことも噓偽りなく話が出来れば…の前提で
話し合いの過程で出来ることは「Yes」、出来ないことは「No」、出来ないことでも代替案を提示する。ポイントは絶対に“ウソ”は言わない。
院長と話す際、院長が何をどうしてほしいのかをよく聞き、自身の考えを率直に話し解決点、妥協点を見出す。その後の推移についてはお互いに要チェックとする。
相互の話し合いを繰り返しお互いが嫌なことにも向き合うことで診療所の難題を解決・対処できれば院長スタッフ間に信頼関係が芽生えるようになり診療所そのものの雰囲気も前向き(ポジティブ)な形となる。
⇒悩み2の解決がそのまま悩み1の解決に繋がる
→院長とスタッフ間に相互信頼関係が醸成され診療所の雰囲気もホームページを通じて魅力が発揮されれば新しく診療所に応募を試みてくる求職者の目にもとまりより多くの可能性のある人材を獲得できるものである。
必要最低限な就労条件(勤務時間・休日の設定・有給休暇規定や社保完備等)は当然満たす必要はあるのだが、昨今の異常なまでの人件費の高騰状況を考えると悪戯に他の診療所の給与額を参考にした高額な月額給与の設定は将来の人件費の増加を考え思いとどまる必要も考慮すべきと考える。
雇われる側(求職者側)としては勿論、毎月の給料がいくらなのか?大変関心のあることではあるのだが…
→給料の額以上に雇われる側は
この2つの大きな不安を取り除くことの方が高額な給与の支給よりも重要な要素になっているのが現在の新規スタッフ事情と言える。